世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 熱い息をこぼしながら、私に呼吸させまいと何度も深く口づけては断続的に未知の快感を与えてくる。

「君を、つまらない女だと思ったことを反省している」

 乱れた吐息の合間に蓮司さんがかすれた声でささやいた。

「君はどうしようもなく――かわいいな」

 冷たさしかなかった彼の唇から出るにしては、蜂蜜よりも甘すぎる言葉だった。

 私を見つめる目も蕩けるようで、焦りにも似た感情が胸の内側をつつく。

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