世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 だけどもう一度会って……なんて面倒な真似をしたがるとは思えない。

「もしかしたら私たちが旅行へ行っている間になにかあったのかも」

「ない話でもないか」

 微かに眉根を寄せた蓮司さんからも感情は読み取れない。

 怒っているようには見えないし、不快だと感じているようにも見えない。おもしろがっているわけではもちろんないし。

「そうなのだとしたら、言いたいことがあるのは君じゃなく俺だろう」

「どうしてですか?」

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