世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 十五分もあれば彼女が私を疎ましがっていること、そして蓮司さんを欲しがっていること、どうやら過去に彼と仕事以上の関係があったらしいということまでわかってしまった。

「そろそろ十五分ね。今の話は霧島さんに内緒よ。女同士の秘密。それじゃ、いい式になるようサポートさせてもらうわ」

 別れたほうがいいとねちねち言い続けた口でよく言うものだ。

 桂さんは十五分ぴったりに戻ってきた蓮司さんに流し目を送ってから、にこやかに出て行った。

「俺に言えない話は盛り上がったか?」

「……そう、ですね」

< 438 / 489 >

この作品をシェア

pagetop