世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 キスに意識を奪われている間に、肌を重ねられる。

 彼が私の奥深くを求めるたび、言葉にできないほど甘美な情動が部屋に満ちていく。

「蓮司さん、好き。好き……」

 私の告白に、蓮司さんは堪えきれないとでも言いたげに顔を歪めた。

 乱れた呼吸が絡み合い、互いの境界線が溶けていく。

「君は一生、俺の腕の中にいろ。息をする余裕もないくらい、愛し尽くしてやる」

 蓮司さんが私の指に自身の指を絡め、シーツに強く押し付けた。

 逃げ場のない幸福な拘束。

< 488 / 489 >

この作品をシェア

pagetop