御曹司が外堀を埋めて来る!!
 私は、百瀬奈菜歌(ももせななか)
 どこにでもいる。フツーの女の子私今ピンチです。

 なぜかって?
 学園一の不良緋月八雲(ひづきやくも)に
 睨まれてるからだよ!!

 ちりちり頬に当たる風が痛い。
 コイツ眼つき悪い癖に顔面人間国宝だから!!
 移動教室に行く途中、
 物陰に連れて来られたらこうだよ!!

 コンクリートに当たる脚が冷たい。
 息は、少し乱れている。
 (なんかドキドキするーーーー!!)

 「ってあつっつう!?」
 「緋月だいじょーーーーぎゃ!?」
 「は!?」
 「何?」
 「夢か……なら寝かせてくれ百瀬……」

  (ん!?)

 「あんた熱あるのに!?」
 「こんなとこで寝るなバカーーーーー!!」

 ♡

あの後校舎裏から保健室まで
 
このデカい赤ちゃんを抱えいや引き摺り緋月が心配した

 三日月佰(みかつきはく)(使用人)来て私は、やっと開放された。

 やったぜ!!


 「あ!!ナナちゃん!!」
 「あ?何?」
 「急にいなくなるからびっくりしたり!!」
 「あやら褒めて〜」

 親友の金本あやら(かなもとあやら)に
 思わず抱き着く癒しだぁ〜〜〜。

 「ナナちゃん先生も探してたり!!」
 「うーん眠い」
 「ナナちゃん〜〜?」
 「いひゃい」
 
  鏡花は、困っている顔で頬を
  引っ張られるが
  構わず癒やしを享受する。

 「ナナちゃん?ナナちゃん?」
 「カイコちゃん!!保健室連れてくら!!」
 「おん?」
 『お・き・ろ!!』2年B組の
 担任海葉カイコ先生
 いや
 通称〈鬼蚕(おにかいこ)〉に
 バインダーもとい
 日誌はたかれ午後の授業は、不問となり
 (担任の仕事全般を担っている)
 
 佰がいなくなれば急がば回れからは、遠のくだろう。

 兎にも角にも私は、
 弟の迎えに店の
 手伝いと学校という義務教育の監獄から
 
 開放されようとも……人間真の
 意味では、自由なんてないものだ。

 が

 ピッピロッピー!!
 
 「うわ!?」
 
 制服のポケットからバイブレーション
 とけたたましい着信音で父から連絡が来た。

 「もしもし親父?」
 『おぉ!!なっちん!!』
 「私もう中学生やけん」
 「その呼び方きちぃーゆてるやろ」
 『何故だ!?昔は、』

 「はぁ……要件はよしい」
 『あぁ今日は、店手伝わなくていい!!
  和斗の迎えにもオレが行く!!』
 「わかったわ」
 『それと今日は、一年三ヶ月ぶりに焼肉だ!!』
 「なんか私の勘違いだったらええんやけど……」

 はくはく喉もとまで出掛かった言葉を飲み込み。
 わたしは、家路につくことにした。
 
 「イヤだわーいやな感じじゃな」
 「ナナちゃん!!たこ焼き行くら!!」
 「今日は、奢るいくらでも食べていーよ」
 「……?」

 食べて忘れよう……うん。
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