オルゴールが鳴る夜、何度でもきみの元へ
7話:不思議なオルゴール
翼のお葬式が終わって、3日がたった。
両親や町の様子は、あっという間に日常を取り戻している。
取り残されている感覚に怯えながらも、私は部屋から出られない毎日が続いていた。
——今日も終わっちゃうなあ。
ベッドに転がったまま、カーテン越しに差し込む夕日の色をぼんやりと眺める。
あの日以降閉ざされたままの絵日記は、日付を進めることなく、真っ白なページが重なっていた。
翼のことは、考えないようにしている。
思い出したら、どうしようもない苦しみで、押しつぶされそうになってしまうから。
それでも、自然と浮かんでくる翼の声や笑顔には抗えない。
突然、思い出したかのように苦しくなる気持ちに、もう私自身が疲れ果ててしまっていた。
——コンコン。
優しくノックされた音に、起き上がって扉を見つめた。
控えめに開けられたドアの向こうには、私を気遣うお母さんの姿があった。
「汐莉、ちょっとおつかいお願いできる?」
お母さんの手にあったのは、地域を回る回覧板。
平均年齢が高く、地域のつながりが強いこの町では、今も紙の回覧板が当たり前みたいに回っている。
「……分かった」
そう答えて、私は久しぶりに家の外へ足を踏み出した。
両親や町の様子は、あっという間に日常を取り戻している。
取り残されている感覚に怯えながらも、私は部屋から出られない毎日が続いていた。
——今日も終わっちゃうなあ。
ベッドに転がったまま、カーテン越しに差し込む夕日の色をぼんやりと眺める。
あの日以降閉ざされたままの絵日記は、日付を進めることなく、真っ白なページが重なっていた。
翼のことは、考えないようにしている。
思い出したら、どうしようもない苦しみで、押しつぶされそうになってしまうから。
それでも、自然と浮かんでくる翼の声や笑顔には抗えない。
突然、思い出したかのように苦しくなる気持ちに、もう私自身が疲れ果ててしまっていた。
——コンコン。
優しくノックされた音に、起き上がって扉を見つめた。
控えめに開けられたドアの向こうには、私を気遣うお母さんの姿があった。
「汐莉、ちょっとおつかいお願いできる?」
お母さんの手にあったのは、地域を回る回覧板。
平均年齢が高く、地域のつながりが強いこの町では、今も紙の回覧板が当たり前みたいに回っている。
「……分かった」
そう答えて、私は久しぶりに家の外へ足を踏み出した。