オルゴールが鳴る夜、何度でもきみの元へ
第三章
12話:潮干狩りの日
目を覚ました瞬間、胸の奥に残っている感覚を逃がさないようにぎゅっと抱きしめた。
翼のお父さんと話をした。
確かにその現実を思い出し、私はすぐに枕元のスマホへ手を伸ばす。
2026.6.4
——うまくいった。
これまでとは違う、夏祭りの日とは違う日付に、私は胸を撫で下ろした。
絵日記を確認すると、最新のページは6月3日だった。
ショッピングモールで、三人並んで歩くイラストがあり、私はその日を思い出す。
部屋を見渡せば、ドアの近くに壁に寄せるように置かれているビニール袋が目に入った。
透けた袋からは、黄色いプラスチックのバケツと小さな熊手が覗いている。
6月3日は、潮干狩りの前日。
何も持っていない私のために、みんなが買い物に付き合ってくれたんだ。
……あれ。
視線を戻すと、また絵日記の色が淡く見えた。
疲れてるんだよね、きっと。
私は目をこすり、もう一度ページを見る。
さっきと変わらない絵が、そこにはあり、私はゆっくりと絵日記を閉じた。
翼のお父さんと話をした。
確かにその現実を思い出し、私はすぐに枕元のスマホへ手を伸ばす。
2026.6.4
——うまくいった。
これまでとは違う、夏祭りの日とは違う日付に、私は胸を撫で下ろした。
絵日記を確認すると、最新のページは6月3日だった。
ショッピングモールで、三人並んで歩くイラストがあり、私はその日を思い出す。
部屋を見渡せば、ドアの近くに壁に寄せるように置かれているビニール袋が目に入った。
透けた袋からは、黄色いプラスチックのバケツと小さな熊手が覗いている。
6月3日は、潮干狩りの前日。
何も持っていない私のために、みんなが買い物に付き合ってくれたんだ。
……あれ。
視線を戻すと、また絵日記の色が淡く見えた。
疲れてるんだよね、きっと。
私は目をこすり、もう一度ページを見る。
さっきと変わらない絵が、そこにはあり、私はゆっくりと絵日記を閉じた。