アラフォーバツイチ、花ざかり。

 作品作りを終えてすっきりした、四月最初の土曜日。私は高校時代からの友人ふたりと、久しぶりに温泉にやってきた。

 ふたりとも子持ちの奥様で、旦那様とも仲よくやっている。私が離婚する時もたくさん相談に乗ってくれた、大切な友達だ。

 子供を預けられるタイミングが合った時に、日々の疲れを癒やすため温泉に行くのがいつの間にか定番になった。場所はだいたい、お手軽に集まれる都内の複合施設の中にあるお湯処だ。

 気持ちのいいお湯に浸かって早々、姉御肌の咲子(さきこ)の長男くんが高校受験を控えていると気づいた私は目を丸くしている。

「えっ、さっこの息子くん、もう受験生!?」
「そうだよ~中三だよ。絶賛反抗期中」

 苦笑交じりに言う彼女は、二十五歳になる前にひとり目を産んでいて、私の仲間の中では早いほうだ。

 ついこの間まで、ちっちゃくて可愛かった息子くんがもうすぐ高校生になるなんて、私だけ時が止まってた?と思うくらい信じがたい。

 もうひとりの友人、旧姓の蓬田(よもぎだ)から取っていまだに蓬と呼ばれている彼女も、さっこの話に興味津々な様子だ。

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