王子は姫を愛して止まない
「え、私があの時居たこと気付いてたの?」

「うん。俺ばっかり妬いてて意地悪なことした。こんなに姫乃を傷付けて…」

俺はそっと姫乃の頬にてを添えた。

「ごめんね」

姫乃は驚きに満ちた顔をする。

「今の…全部本当?私…まだ実風くんの恋人で居ても良いの?」

「っ…姫乃…」

姫乃を苦しそうなほど強く抱き締める。

「本当だよ。付き合ったとき言ったでしょ?」

姫乃はハッとする。

あの時の条件。姫乃とまだ、仮で付き合っていた時の約束…。

『別れる旨を伝えることにしよう?双方合意の上でってことで』

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