てのひらは君のため〜クールな年下男子と始める、甘い恋〜
第1章 君との出会い
01:窮地に現れたヒーロー
「あづい……」
高校が夏休みに入った七月末。
私はふらつきながら、真夏の太陽が照りつける路上を歩いていた。
いまは図書館からの帰り道。
予約した本が入ったって連絡がきたから、受け取りに行ったの。
午前中に行けば暑さもマシかなって思ったんだけど……甘かった。
こんなに暑いなら、夕方に行けば良かったよー!!
嘆いても、現実は変わらない。
まだ図書館を出て十分しか歩いてないのに、汗がとめどなく噴き出す。
髪やシャツが肌に張り付いて気持ち悪い。
息が荒れる。
何より暑い――ううん、暑いなんて単語じゃ生温い。
この異常な熱気は『暑い』を通り越して、もはや『熱い』という表現が正しい。
ちゃんと帽子は被ってるのに、顔は発火したように熱く、汗が顎を伝い落ちていく。
夏に備えて髪をボブにしたのも間違いだった。
友達はさっぱりしたねって言ってくれたけど、括れる程度には残しておけばよかった。
セミの声が耳の中でわんわん鳴り響いて、頭がグラグラする。
ああ、駄目だ。
このままだと倒れそう。
ちょっと休もう。
私はふらふらと歩いて、建物の日陰に入った。
高校が夏休みに入った七月末。
私はふらつきながら、真夏の太陽が照りつける路上を歩いていた。
いまは図書館からの帰り道。
予約した本が入ったって連絡がきたから、受け取りに行ったの。
午前中に行けば暑さもマシかなって思ったんだけど……甘かった。
こんなに暑いなら、夕方に行けば良かったよー!!
嘆いても、現実は変わらない。
まだ図書館を出て十分しか歩いてないのに、汗がとめどなく噴き出す。
髪やシャツが肌に張り付いて気持ち悪い。
息が荒れる。
何より暑い――ううん、暑いなんて単語じゃ生温い。
この異常な熱気は『暑い』を通り越して、もはや『熱い』という表現が正しい。
ちゃんと帽子は被ってるのに、顔は発火したように熱く、汗が顎を伝い落ちていく。
夏に備えて髪をボブにしたのも間違いだった。
友達はさっぱりしたねって言ってくれたけど、括れる程度には残しておけばよかった。
セミの声が耳の中でわんわん鳴り響いて、頭がグラグラする。
ああ、駄目だ。
このままだと倒れそう。
ちょっと休もう。
私はふらふらと歩いて、建物の日陰に入った。