桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜
第11話 白鳥桜子、襲来
翌朝。
鏡の前で前髪を整えて、制服の襟を軽く直す。
……今日から、学校が始まる。
小さく息を吸って、部屋を出た。
一階へ降りると、廊下で隼人と鉢合わせた。
「あ……おはよう」
「おはよ」
隼人はそれだけ言うと、そのまま玄関の方へ歩いていく。
昨日の夜のことが、ふっと頭をよぎった。
花を直した手。
近かった距離。
胸の奥が、少しだけ落ち着かなくなる。
……なんでだろう。
いや、きっと気のせいだ。
気持ちを振り払うようにキッチンへ向かう。
昌枝さんが作り置きしてくれていたお弁当を、鞄に入れた。
俊兄と颯太は、もう部活の朝練に出ているらしい。
家の中は思ったより静かだった。
そのまま玄関へ向かい、靴を履く。
ドアに手をかけながら、後ろを振り返った。
「あっちゃん! 先行くよー!」
二階から敦兄の声が響く。
「おい待ってくれよ〜!」
玄関を出ると、朝の空気がひんやりとしていた。
軽く伸びをする。
家の前に、見慣れない車が停まっているのに気づいた。
黒くて、大きくて、いかにも高級そうな車。
……なんだろう。
視線だけ残したまま、
敷地の外へ出たその時――
「そこのあなた、よろしいかしら?」
「え?」
声をかけられて振り返る。
鏡の前で前髪を整えて、制服の襟を軽く直す。
……今日から、学校が始まる。
小さく息を吸って、部屋を出た。
一階へ降りると、廊下で隼人と鉢合わせた。
「あ……おはよう」
「おはよ」
隼人はそれだけ言うと、そのまま玄関の方へ歩いていく。
昨日の夜のことが、ふっと頭をよぎった。
花を直した手。
近かった距離。
胸の奥が、少しだけ落ち着かなくなる。
……なんでだろう。
いや、きっと気のせいだ。
気持ちを振り払うようにキッチンへ向かう。
昌枝さんが作り置きしてくれていたお弁当を、鞄に入れた。
俊兄と颯太は、もう部活の朝練に出ているらしい。
家の中は思ったより静かだった。
そのまま玄関へ向かい、靴を履く。
ドアに手をかけながら、後ろを振り返った。
「あっちゃん! 先行くよー!」
二階から敦兄の声が響く。
「おい待ってくれよ〜!」
玄関を出ると、朝の空気がひんやりとしていた。
軽く伸びをする。
家の前に、見慣れない車が停まっているのに気づいた。
黒くて、大きくて、いかにも高級そうな車。
……なんだろう。
視線だけ残したまま、
敷地の外へ出たその時――
「そこのあなた、よろしいかしら?」
「え?」
声をかけられて振り返る。