桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜

第13話 桐生兄弟の学校事情

瑞稀と芽衣と三人で、廊下を歩く。

国際交流部の部室も覗いてみたけれど、
今日は活動日じゃないらしく、誰もいなかった。

タイミング悪かったな。

校舎を出て歩いていると、校庭の奥にプールが見えた。

視線を逸らしてそのまま歩き続けると、
広いグラウンドが目に入り、
思わず足を止める。

サッカー部が練習しているらしく、掛け声やボールを蹴る音が聞こえてきた。

「ちょっと見ていこっか」

私はそう言って、グラウンドの方へ歩いていく。

コートの中を見渡す。

……颯太は、いるかな。

少し目を凝らして探す。

「あ」

いた。

少し大きめのユニフォーム姿で、コートの中を走っている。

家で見る、いつもの颯太とはどこか違って見えた。

真剣な顔でボールを追いかけている。

そのままゴール前に走り込み――

シュート。

ボールが綺麗にネットに突き刺さった。

「ナイス颯太!」

チームメイトたちが駆け寄り、颯太を囲む。

……へぇ。

こんな顔、するんだ。

小学生の頃、何度か大会を見に行ったことはあったけど。
いつの間に、こんなに上手くなったんだろう。

輪の中にいた颯太が、ふと顔を上げる。

そして、

……目が合った。

タオルを首にかけた颯太が、こちらへ歩いてくる。
走っていたせいで、栗色の髪が少し乱れていた。

「なんだ、見てたんだ」

少しそっけない声だった。

「うん。部活見て回ってて」

私は笑いながら言う。

「……颯太、すごいね?」

すると颯太は少し視線を逸らしてから言った。

「……何が」

「何って……」

言いかけた時、後ろから、ぽつりと声がする。
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