午前零時になったら〜ピーターパンとシンデレラ〜
午前零時。
夜風にレース素材のカーテンが揺れる。ベッドの上、寝る前に着ていたネグリジェを姫宮華純(ひめみやかすみ)は脱ぎ捨て、隠しておいたカジュアルな服に着替える。
華純は高鳴る胸を抑え、部屋をグルリと見回す。天蓋付きの豪華なベッド、ロココ調の可愛らしい家具、クローゼットの中には可愛らしいワンピースやドレスがたくさん入っている。
「パパ、ママ……」
華純はもうすでに眠っている両親を頭に浮かべる。会社経営者の父と母。二人は忙しく、一年のほとんどを海外で過ごした年もあったが、華純のことを十九年間大切に育ててくれた。
テーブルの上に華純は二人宛ての手紙を置いた。今夜、華純はこの屋敷を出ていく。そのことを使用人も誰も知らない。
「ごめんね。でも私、初めて愛した人と一緒に生きていたいの」
両親の前では決して言えないことを口にする。その時。窓の外に気配を感じた。華純が振り返ると、高身長の男性がバルコニーに立っている。
夜風にレース素材のカーテンが揺れる。ベッドの上、寝る前に着ていたネグリジェを姫宮華純(ひめみやかすみ)は脱ぎ捨て、隠しておいたカジュアルな服に着替える。
華純は高鳴る胸を抑え、部屋をグルリと見回す。天蓋付きの豪華なベッド、ロココ調の可愛らしい家具、クローゼットの中には可愛らしいワンピースやドレスがたくさん入っている。
「パパ、ママ……」
華純はもうすでに眠っている両親を頭に浮かべる。会社経営者の父と母。二人は忙しく、一年のほとんどを海外で過ごした年もあったが、華純のことを十九年間大切に育ててくれた。
テーブルの上に華純は二人宛ての手紙を置いた。今夜、華純はこの屋敷を出ていく。そのことを使用人も誰も知らない。
「ごめんね。でも私、初めて愛した人と一緒に生きていたいの」
両親の前では決して言えないことを口にする。その時。窓の外に気配を感じた。華純が振り返ると、高身長の男性がバルコニーに立っている。
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