甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
そしてその雰囲気のまま、空雅くんはこう続けるのだ。




「澪花さんなら、踏み込んでも良いですよ」




「何を言っているの……!」

「あははっ、冗談です。緊張しちゃって可愛いですね、澪花さん」

「大人をからかわないで!」

「俺も大人なんですけど」

「そんな意地悪をする人は子供です」

「は!?」

空雅くんが精一杯言い返そうとした時、丁度今回の待ち合わせ場所である結婚式場が見えてくる。

「あ、着いたよ」

「……今は仕事に集中しますけど、俺は子供じゃないですから」

そうやって気にしている所が少し可愛いと思ってしまったが、次の瞬間には空雅くんも仕事モードの目つきに変わっていて、やっぱりちゃんと大人だなと思ってしまう。

結婚式場の門を(また)げば、そこはもう可愛くてキラキラした夢が詰まっていて……ここで仕事出来ることが誇らしくて、ただただ嬉しかった。
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