嘘から始まる恋煩い!(前編)
「どうする?私たちまだ結構待つけど…………。世那は帰る?」
由羅ちゃんから少し離れてコソッと耳打ちすると、世那は即答で首を横に振った。
「………ううん。姉ちゃんのこと見送るよ。少しでも長く姉ちゃんといたいし。」
「なっ…………!世那…………!こんないい子に育ってくれて、お姉ちゃん嬉しいよっ!私がいない間もそのままでいてね!」
「どうしようかな〜。」
世那のかわいらしい姉想いの言葉に感動していると、世那は拗ねたようにそう言った。
………うん?私、何か嫌なこと言っちゃったかな?
世那はどこか面白くなさそうに私を見て、ぽつりと言い放った。

「………姉ちゃんにとっておれは、いつまでも『いい子』なんだね?」

どこか試すように、でも懇願するようなその眼差しに一瞬目を見開いたけど、私はすぐに大きく頷いた。
「えっ…………?当たり前だよ、大事な弟なんだから!」
「……………っ。」
そう答えた瞬間、世那は傷ついたように目を見張った。私がますますその姿に疑問を感じていると…………。

「おーい!美亜ちゃん、由羅ちゃん!」
「「あ!真帆ちゃん!」」
離れたところから、真帆ちゃんが大きく手を振っている。私は今の違和感をすぐに手放して、すぐに手を振り返した。
「2人とも早いね〜。ってあれ?その子は………。」
「あ、私の弟の世那だよ!」
スマホで連絡を確認していたらしい由羅ちゃんもこちらにやって来て、私たちは4人集う。


だからこのとき私は、世那がどんな顔をして私を見つめていたかなんて、知る由もなかったんだ…………。
< 200 / 200 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

常夏の甘い恋を、キミと。 〜どうやら恋の始まりはお互いフェチだった模様です〜

総文字数/9,973

恋愛(純愛)15ページ

超短編!フェチから始まる溺愛コンテストエントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
腕フェチ⁉︎常に恋を探している女子 小鳥遊陽葵(たかなしひまり) × うなじフェチ⁉︎可愛いけどちょっとアブナイボーイ 桐生侑李(きりゅうゆうり) の、超短編!一夏の甘いラブコメ! 気分転換などにどうぞ読んでみてください。 ※これは、超短編!フェチから始まる溺愛コンテストに応募している作品です。
近況ノート・サブ本編

総文字数/6,013

その他13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こちらは、読まなくても本編には関係しません。しかし、小説の更新に関するお知らせや、本編のキャラについて詳しく知りたかったり、暇な時にはぜひ読んでみてください! ※不定期に更新します。 ※キャラ紹介については、本編を読んでからこちらを読むのをおすすめします。 公開日:2026/04/24

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop