夕焼けの空に、君を想う。
‪図書館につくと、本の香りが一気に私の中に広がった。
静かで、涼しい。
少しだけ呼吸がしやすかった。

勉強をする時は好きっちゃ好き。
その問題だけに意識を集中させるから、余計なことを考えなくていい。それに。
___望月はこれから沢山のことを学んでほしい。
それが、お母さんから私へのたった一つの願いだったから。
いけない。集中しなくては。
図書館の静かな空間に筆記音が響く。

‪✿︎✿︎✿

「…やば、もうこんな時間」
気づけばもう時刻は夕方に近かった。
筆記用具とノートを急いで鞄の中へ入れる。

外に出ると、空は綺麗なオレンジ色へと染まり始めていた。
わざと、人気のない道を選んで歩く。
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