夕焼けの空に、君を想う。
家に帰る。

「……ただいま」
返事はない。分かってる。
どうせ、いないか。
そう思っていたのに。

「…望月。」
リビングから、声がした。
一瞬、体が強張る。
ドアの前で立ち止まる。
「なに」
「…話がある。」
低い声。嫌な予感がする。

ゆっくりと中にはいる。
お父さんは、ソファに座っていた。
テレビもついていない。
ただ、静かな空間。
「……何」

お父さんは一拍置いてから口を開いた。
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