夕焼けの空に、君を想う。

夜の空気。
少し、冷たくて。でも、息がしやすい。
…どこに行くかなんて、考えてなかった。

でも、足は迷わなかった。
自然と。 あの場所へ向かっていた。

「桜陽さん…」

気づけば、走っていた。

‪✿‪✿‪✿

桜陽さんの家の前。いつもはすぐ押せるチャイムも、
手が震えて上手く押せない。
「ふぅ…」

息を整えて、チャイムを押す。
数秒後。ゆっくりと扉が開いた。

「…望月?」
そう言って桜陽さんは驚いた様子で私を見る。
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