夕焼けの空に、君を想う。
「…望月?」
その声を聞くだけで、胸が痛くなる。
「…ごめん」
「大丈夫だよ」
桜陽は何も聞かずにそう言った。
それだけで、少し救われる。
部屋は、いつもと同じ暗さだった。
でも今日は、その暗さがやけに安心できた。
外の光を遮断してくれるこの空間が、今の私にはちょうどよかった。
静かな空間。でも、どこか優しかった。
『言ってもいいんだよ。』
何故かそう言われているような気がして。

「…ねえ。」
声が震える。
「私、人殺しなんだ。」

言ってしまった。
失望されるだろうか。
見放されるだろうか。
そんな奴とは一緒にいれないと、思われただろうか。
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