夕焼けの空に、君を想う。
「…夜、早く来ないかな。」
誰もいない暗くて静かな部屋でぽつりと呟いた。

誰も私を見ない夜に、早くなってほしい。

‪✿︎✿︎✿

外に出たのは夕方だった。
昼間の熱はまだ残っているけれど、空の色は少しずつ変わり始めている。
この時間が、一番落ち着く。
誰も居ない道を、ゆっくり歩く。
風が、少しだけ優しくなる。
遠くで、子供の声が聞こえる。
でも、ここは静かだ。

好きだな、この時間___。

そう思った時、ふと前方に人影が見えた。
この時間、この場所で人に会うのは珍しい。
自然と視線が向く。
そして。
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