来年も、君と桜を。
校門を出て、いつもの道を歩く。


でも今日は、少しだけ違った。

会話が少ない。

沈黙が、少しだけ重い。 


「……陽菜」

不意に名前を呼ばれる。


「はい?」

「今日、なんか変」


(……バレてる)


「そんなことないです」

すぐに笑う。

「いつも通りですよ」


嘘。

本当は、ずっと考えてた。


(言うべきかなって)

この気持ち。
< 47 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop