敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です
「ありませんよ、でも今チーフが言わなくても、私が近いうちに真司へ報告をして断ります」
「氷室を甘く見るなよ。あいつは気づいてる。釘を刺しておかないと今後俺が疲れる」
「疲れるって、そんなひどい。私を信用していないんですか?」
「そういう問題じゃない。雪の全部が俺のものになった。余計な男は即刻排除する」
「……」
「何を真っ赤になってんだ、可愛い奴。松葉杖も外れたし、今晩が楽しみだな」
すごい色気。こんな人だったなんて全く知らなった。とにかく独占欲が強くて嫉妬深い。その分、恋人同士の時間になると甘い言葉も平気で言う。
あの鬼の様に仕事中は辛口だったチーフと同一人物とは思えない。今のチーフは、苗字ではなく『雪』と名前を呼んだ時点で恋人モードに入っている。
気づくと彼に顎を捉えられていた。仕事場でキスしようとしている!驚いて彼の顔を抑えた。
「だめっ!」
即座にノックの音がして、部長から応接室へ入るように連絡が来た。
「タイミングが絶妙。おしかったな」
隣でにやにや笑っている。彼は二人きりになると、隙を見て仕事中も平気で恋人モードに入ろうとする。雪はそんな彼のかわし方がまだわからない。
「ほら、また真っ赤。俺が言わなくてもどうせすぐにばれるぞ」
顔を両手で覆い、パンパンと叩く。目が覚めた。
「いえ、大丈夫です。余計なことを言わないでください」
あっという間に上着を着てネクタイを締めた彼は、こちらを見て言った。
「佐山……行くぞ」
「あ、はい」
顔つきも、呼び方も、すっかり仕事モードに変わっていた。ふたりで応接室へ向かった。
「氷室を甘く見るなよ。あいつは気づいてる。釘を刺しておかないと今後俺が疲れる」
「疲れるって、そんなひどい。私を信用していないんですか?」
「そういう問題じゃない。雪の全部が俺のものになった。余計な男は即刻排除する」
「……」
「何を真っ赤になってんだ、可愛い奴。松葉杖も外れたし、今晩が楽しみだな」
すごい色気。こんな人だったなんて全く知らなった。とにかく独占欲が強くて嫉妬深い。その分、恋人同士の時間になると甘い言葉も平気で言う。
あの鬼の様に仕事中は辛口だったチーフと同一人物とは思えない。今のチーフは、苗字ではなく『雪』と名前を呼んだ時点で恋人モードに入っている。
気づくと彼に顎を捉えられていた。仕事場でキスしようとしている!驚いて彼の顔を抑えた。
「だめっ!」
即座にノックの音がして、部長から応接室へ入るように連絡が来た。
「タイミングが絶妙。おしかったな」
隣でにやにや笑っている。彼は二人きりになると、隙を見て仕事中も平気で恋人モードに入ろうとする。雪はそんな彼のかわし方がまだわからない。
「ほら、また真っ赤。俺が言わなくてもどうせすぐにばれるぞ」
顔を両手で覆い、パンパンと叩く。目が覚めた。
「いえ、大丈夫です。余計なことを言わないでください」
あっという間に上着を着てネクタイを締めた彼は、こちらを見て言った。
「佐山……行くぞ」
「あ、はい」
顔つきも、呼び方も、すっかり仕事モードに変わっていた。ふたりで応接室へ向かった。