悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
一日の授業が終わり、掃除の時間になると、私達は机を後ろに下げて各々分担場所へと移動する。
私はこの時間が一番大っ嫌い。
だって、同じ班には私をいじめてくる人達がいるから。
私の席から斜め向かいに座る庄田君。
この子はクラスの中で一番体が大きくて力が強い。
そして、少しエッチで女の子のお尻を触ったり、スカートを捲ったりでやりたい放題。
そんな彼に敵う人は誰もおらず、いつも周りには庄田君の子分みたいな人達に囲まれている。
だから、私は極力関わらないようにしていたのに、何故か彼に目をつけられてしまい、物を隠されたり、体を触られたりして毎回嫌がらせをしてくる。
特に、先生の目が届かないこの掃除の時間が一番酷くて、私はいつも怯えていた。
「なあ、宇佐美。もしかして胸大きくなった?」
今日は一体何を言われるのかビクビクしていたら、開口一番にセクハラ発言をされ、私は思わずその場で固まってしまう。
「ちょっと確かめさせろよ」
それを良いことに庄田君は私の背後に回り込むと、後ろから抱き締められ、胸を揉み始めた。
「や、やだ。離してよ……誰か、止めて……」
必死で助けを求めるも、他の男子達は面白おかしく囃し立てて、女子達は怖くて逃げ出してしまった。
ここは体育館の裏側だから、人は滅多に来ないので誰も気付かない。
もう諦めるしかないと。
私は涙を溢しながら、そう心中で嘆いた時だった。
「……っぐ!」
突然庄田君の短い呻き声が聞こえ、動いていた手がぴたりと止まる。
一体何が起きたのかと後ろを振り向いた途端、思わぬ人物が視界に映り、私は目を丸くした。