悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~

愛しのボディーガード




「はい、櫂理君」

雲一つない青空の下。
季節はもうすぐ初夏を迎えようとして、少しだけ汗ばむ気温の中、私は櫂理君の前に今朝作った自慢の卵焼きを口元に差し出す。

「……ん、今日も美味しい。莉子愛している」

そして、もはや今となっては息を吸うように甘い言葉を囁かれ、それに段々と慣れ始めていく自分がいる。



櫂理君と付き合うようになってから、私はほぼ毎日彼のためにお弁当を作るようになった。

お母さんには料理の腕を磨きたいからと誤魔化してはみたけど、もしかしたら、私達の異変にもう気付いているかもしれない。

だって、日に日に櫂理君のスキンシップが増して、今では両親の前でも堂々と抱き付き、唇以外の場所にキスを落としてくる。

家の中では秘密にしようって言ったのに、全く隠そうとしない彼の振る舞いはあまりにも潔くて、もはや両親は黙認しているような気がしてきた。
< 146 / 161 >

この作品をシェア

pagetop