悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
__次の瞬間。
突然雨宮君に腕を引っ張られ、バランスを崩した私は小さな悲鳴をあげて彼の膝の上に倒れ込んでしまう。
すると、雨宮君は私の肩に手を乗せると、そのまま優しく引き寄せてきた。
「お前のねーちゃん、好きにさせてもらうぞ」
そして、挑発的な目で櫂理君を見上げた。
そこから暫しの間流れる妙な沈黙。
その時、不意に櫂理君は私の両肩を掴むと、勢い良く彼から引き剥がした瞬間、雨宮君の上半身を強く蹴り付けた。
「か、櫂理君!?」
まさか、ここで再び喧嘩が始まるとは思ってもみなかったので、私は驚きのあまりその場で固まる。
「てめえ、もう一回表出ろ。今度は本気で潰す」
それから胸ぐらを掴み、倒れた雨宮君を無理矢理起こすと、血走った目で彼を睨み付けた。
「上等だよクソガキ。何度でも付き合ってやるから」
そんな彼の挑発を、ニヒルな笑いで受け止める雨宮君。
こままだと本当に第二回戦が繰り広げられそうで、ついに堪忍袋の尾が切れた私は、櫂理君と雨宮君の間に無理矢理割って入る。
「もう、二人ともいい加減にしなさい!!」
そして、怒りにまかせ、割れんばかりの声で思いっきり彼等を怒鳴りつけたのだった。