Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「それじゃあ、配役を決めようぜ」
塁生の提案に、真っ先に手を挙げたのは、意外にも謙杜だった。
「あ、あの、できたらぼく、なるべく出番が少ない役がいいんだけど……」
「えー、せっかく出るなら出番が多い方がよくない? 芥生先輩って、やっぱ変わってんね」
「いやいや、むしろ一年生ではじめての舞台なのに、何でそんなに肝が据わってるわけ? そっちの方がおかしいと思うんだけど……」
そして話し合いの末に、配役はこのように決まった。
フィリップ王子(主役):優希
オーロラ姫(ヒロイン):雄星
三人の妖精:塁生・琥太郎・謙杜
国王(王子の父親):琥太郎
マレフィセント:謙杜
マレフィセントの手下:塁生
「……えっ! ちょっと待って、おかしくない? ぼく、出番が少ない役どころがいいってお願いしてたはずなんだけど……どうして二役になってるわけ……!? しかも、僕がマレフィセント……!?」
絶望の二文字を背負って打ちひしがれている謙杜に、琥太郎がさらっと決め手の理由を伝える。