Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~

第七話 はじめての読み合わせ



「それじゃあ、まずは読み合わせをするぞ」


各自で台本に一通り目を通してから、あまり時間がないということで、早速読み合わせを始めることになった。


読み合わせとは、役者が台本を声に出して読む稽古のことだ。

読み合わせでは、実際に声に出して読むことで、言葉の発音やイントネーションといった基本的なことを確認したり、台詞に込められた感情表現を探ったり……と、役作りを進めるために重要な稽古となっている。


優希たちは舞台上に椅子を丸く並べて座り、自分に充てられた役の台詞を読み上げていく。


「……ストップ。今のところは、もっと砕けた感じで読んだ方がいい。話している相手は国王とはいえ、父親でもあるからな」

「あ、確かにそうだよね。もう一回読んでみるね!」


「浅羽。お前も、もう少し感情をこめて読め。それから今の妖精の台詞、他の二人ともう少しテンポを合わせろ」

「……はいはい、分かりましたよ」


「あの、声が小さいです。もっと腹から声を出してください」

「は、はい。すみません……!」


「今のところは国王として王子を窘める台詞なのに、口調が軽すぎます。全体的に声を低くして、もう少し威圧感を出してみてもいいと思います」

「あ、確かにそうだよね。オッケ、やってみる!」

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