Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「実は俺さ、これまで熱中できるものって何にもなかったんだよね。勉強もスポーツも、やれば大体はできちゃうから、習い事とかしてもそこまでハマれなくて。でも昨年の冬に、たまたま八乙女晃成が出てる舞台を観に行ってさ。何ていうか……胸がすっげー熱くなったんだ。俺もあんな演技がしてみたいって思うようになって」

「そっか。それで芝居のことが学べる、この学園に入学してきたんだね」

「そーいうこと。そしたら、偶然八乙女晃成の息子も入学してるって聞いて驚いてさ。仲良くなれたらいいなって下心もあったんだけど……やっぱアイツとは、そりが合いそうにないわ」


べっと舌を出して嫌そうな顔をしている塁生だが、その表情は先ほどよりも明るい。

溜まっていた鬱憤を吐き出したことで、雄星に対する不満も少しは緩和されたのかもしれない。

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