Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「お前さぁ、親父が有名人だからって、調子に乗ってんだろ!?」
「どうせ親の七光りだろ? お前の実力だって、実は大したことないんじゃねーの?」
「さぁ? ただ、アンタたちよりいい演技をできるってことだけは、分かってますけど」
「っ、お前……あんま調子にのるなよ?」
三人の真ん中に立っていた金髪の先輩が、雄星の胸倉に手を伸ばしてくる。
けれど、誰かが後ろから思い切りぶつかってきたことで、怒りの矛先はそちらへと向けられる。
「いってえな、どこ見て歩いてんだよ!」
「す、すみません! 人混みに押されちゃって……! あの、怪我とかしてませんか!?」
ぶつかってきたのは、雄星と同じ新入生だった。
オフホワイトの柔らかな髪色をしていて、背は低めだ。顔立ちは平凡だが、同年代の男子に比べると、少し幼い顔つきをしている。
眉を下げて心配そうな顔で頭を下げているその姿に、先輩は小さく舌を打つ。
そして、辺りを見渡したところで――ようやく、自分たちが周りの生徒たちの視線を集めていることに気づいた。