Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「それにしても、この前はびっくりしたなぁ」

「この前って、何の話ですか?」

「ほら、八乙女くんのお兄さんの前で、朝比奈くんが啖呵を切って、フィリップ王子の演技をしてみせたでしょう?」

「あ、それは、ぼくも驚いた。朝比奈くんって、見かけによらず男前っていうか……度胸があるよね」

「そうですか?」


自覚がない優希はきょとんとしているが、昨年のキングの前で物おじせずに発言をし、しかも演技を披露しようとする人間など、中々いないだろう。


「朝比奈くんってさ、お芝居経験者だったりするの?」


琥太郎の口から飛び出たのは、以前にも塁生に聞かれた質問だった。

優希は首を横に振り、自身の過去を口にする。

< 62 / 120 >

この作品をシェア

pagetop