Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「あ、あれ? 朝日奈くん、どうしたの?」


座り込んだまま微動だにしない優希の顔を、謙杜が覗き込んだ。

そして、驚きに目を見開く。


「あ、朝日奈くん、顔が真っ青なんだけど!? それに、汗もすごいし……!」


慌てた謙杜の声に、歩き始めていた他の面々も戻ってきた。

優希の顔を覗き込んで、その顔色の悪さに驚く。


「おい、優希? どうした? 大丈夫か?」

「ご、ごめん、ね……急にお腹が痛くなったと思ったら、気分も、悪くなってきて……」

「とりあえず、これ、袋ね。気持ち悪いようなら、無理せずに吐いていいからね」


琥太郎が持っていたビニール袋を取り出して、優希に手渡した。

そして隣で背中をさすりながら、冷静に状況を判断してくれる。

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