【blue】
繭子とご飯を食べてから別れ、家に帰りドアを開けた。


「はぁ…」


涼太。


あたしは彼の事は何も知らない。


なのに…


「バカだなぁ、あたしは」


しみじみため息をついた。


部屋は暗いまま、コンポの音量を上げて交差点を聴いた。


赤いランプだけ光っていた。
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