【blue】
さゆは時計を見ながら言った。


「そろそろ出よっか」


「うん、そだね」



2階に上がりロッカーから荷物を取り出し外に出た。


空が少しだけ明るくなってる。


「はぁ。外に出るとなんだか現実に戻るね」


あたしが呟くとさゆは携帯を開いた。


「わはっ、着信10件だって」


「誰から?」


「全部、彼氏」


「愛されてんじゃん!」


「まぁね、いや信用してないだけかもな」


あたしとさゆは恵比寿駅に向かった。
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