【blue】
「彼女、何飲む?ジントニック?」


サトシはあたしの方を見て聞いた。


すっ凄い。


何技なんだこの人。


「はっ、はい。ジントニックで」


サトシはあたしの反応に苦笑いした。


「聞きたい事があったら俺に聞きなよ」

「えっ…?」


「例えば…」


「例えば?」


あたしはバカみたいにオウム返しで聞いてしまった。


「涼太の事とか」


あたしは一気に顔が熱くなった。


「はい、ジントニック」


あたしはドリンクチケットを渡し、グラスを受け取った。
< 61 / 240 >

この作品をシェア

pagetop