これは果たして恋なのか。
 

次の日。憂鬱な気分でドアを開けると、ものすごく分厚い封筒と俺の好きな市販菓子が置いてあった。

────??

え、なにこれ。封筒の中身札束だったりしないよね?怖いんですけど。誰から?

 開封するのに躊躇っていると、気づいてしまった。廊下の角から雛菊が不安そうにチラチラこちらを覗いていた。

いやお前かい。

隠れているつもりなのだろうか。バレバレですけど。隠れられてませんけど。
 呆れて中身を見ると、案の定というかそれは手紙だった。

…うん、長い。何枚便箋使ったのこれ。
 昨日のことにしてもそんな書くことないでしょ。

サッと目を通すと、堅苦しい文章で昨日の謝罪と日頃の感謝が綴られていた。

 昨日は感情的になりすぎました、と、いつもありがとう。

…という内容を、便箋30枚ほどの分厚さに仕立てて。

俺はつい震え、

「ぶふっ…!」

堪えられなかった。

一度吹き出してしまえば止められない。俺の大爆笑に、隠れて見ていた雛菊が怒って出てきた。恥ずかしさからか、顔が真っ赤だ。

「ちょ、ちょっと!!そんな笑うことないでしょ!?」

「あっはっはっは!!ある。ありまくりだろこれ!!
てか便箋何枚使ってんの?
もうちょい地球にエコに生きろよ!!あっはは!」

「え、ライ○の方が良かった?」
「そういうことじゃねえよ」

雛菊は拗ねて頬を膨らませている。ぷんすか音が聞こえてきそうだ。
 ダメだ。面白すぎる。
 
いつも、俺を笑わせてくれるのは雛菊だ。

───あぁ、好きだな。

つくづく思う。なぜ俺たちは姉弟なんだろう。
 
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