一億人のアリス・冷徹な最強騎士は、命を削って私を独占する
【あらすじ:起】
橘華鈴(たちばな・かりん)は中高一貫の私立聖アリス学園中等部に通う、どこにでもいる平凡な14歳。
世界では若者が突然正気を失い暴徒化する謎の奇病が蔓延していた。
ある放課後、華鈴は学園内で発狂した暴漢に襲われる。絶体絶命の瞬間、彼女を救ったのは、漆黒の日本刀を携えた白い学ランに眼鏡の少年、刀儀直樹(つるぎ・なおき)だった。彼は高等部の風紀委員でありながら、国家機密組織『聖堂騎士団(テンプルナイツ)』に所属する史上最年少の精鋭だった。
直樹は華鈴に冷たく「お前は自分が何者か分かっていない。これ以上、俺の手を煩わせるな」と言い放つ。直樹によれば華鈴は一億人に一人しかいない、発狂した人間を鎮める力を持つ適合者、通称『姫(アリス)』だと言う。
【あらすじ:承】
華鈴は『騎士』の保護下に置かれ、直樹が彼女の専属護衛となる。組織には他にもエリートのイケメン隊員たちが揃い、華鈴を「お姫様」として甘やかす。中でも学園の生物教師であり、直樹の父である刀儀英治(つるぎ・えいじ)は華鈴を実の娘のように大切にしてくれ、母子家庭の華鈴は英治が大好きだった。だが、直樹だけは「お前は税金で守られている自覚を持て」と厳格な態度を崩さない。
暴徒化する若者から身を守る中、華鈴とは異なる『姫』が社会の闇で暗躍しており、華鈴の命を狙っていることを知る。
そして華鈴は知ってしまう。直樹が鼓導(こどう)術という、心拍数を読み取る特殊な武術の代償として、常に自身の命を削りながら戦っていることを。そして、かつて幼い頃に大手術で生死の堺を彷徨った直樹を、華鈴が自身の希少なRHマイナスの血で救った過去があったことを。
あの時、俺を救ってくれた女の子……ずっと、君を探していた。
直樹の冷徹な態度の裏には、華鈴という「唯一の光」を命がけで守り抜こうとする、あまりにも重すぎる執着と愛が隠されていた。
【あらすじ:転】
学園の地下に一人の少女が眠っていた。直樹の姉であり、英治の娘、刀儀アリス。
実は世界中の若者を狂わせているのは、眠り続けるアリスを目覚めさせるために英治がばらまいた「アリス遺伝子」だった。英治の目的は適合者である華鈴にアリスの全遺伝子を注入し、華鈴を器としていつまでも目を覚まさないアリスを現世に降臨させること。
「華鈴、君は今日からアリスになるんだ」
英治の狂気が学園を包み、発狂した若者たちが「母(アリス)」を求めて学園を包囲する。華鈴は自分を失う恐怖に震えるが、ボロボロになりながらも直樹がその前に立ちはだかる。
「例え世界中を敵に回しても、俺が守るのは姉さんじゃない! 華鈴、お前だけだ!」
【あらすじ:結】
激闘の末、華鈴は自身の『姫』の力を覚醒させる。それは誰かを操る力ではなく、傷ついた『騎士』たちに力を与え、癒す力。華鈴と直樹は共鳴し、英治の歪んだ野望を打ち砕く。
「私は大切なアリスを取り戻したかった、ただそれだけなのに……」
華鈴は息絶えようとする英治を抱きしめる。英治はその悲しくも優しい笑顔に娘のアリスの面影を見出し、安らかに眠る。その笑顔がアリスの遺伝子によるものではなく、華鈴の心の奥底からだと最後まで気づくことはなかった。
英治は地下のアリスとともに永遠の眠りにつき、学園と世界に平和が戻った。
事件後、華鈴は普通の学生として生活を送るが、隣には相変わらず不器用で手厳しい直樹の姿があった。
「……心拍数が上がっているぞ。また敵か?」
「違う、君のせいなんだから」
運命に抗い、自らの手で掴み取った「恋」が、ここから動き出す。
華鈴は思う。
「きっと、誰もが大切なアリスなんだ。一億人の全ての人が、誰よりも大切な、誰かのアリス……」
【キャラクター設定】
橘華鈴(14)
健気で心優しいが芯は強い。自分の血に宿る癒しの力が、かつて直樹を救っていたことを知り、彼を支えたいと願うようになる。
刀儀直樹 (16)
常に理性的だが、華鈴のことになると理性を失うことも。「君を二度と失いたくない」という強い想いが、彼の剣の源泉。
刀儀英治 (41)
本作の悪役。娘への愛が狂気に変わった天才科学者。聖堂騎士団の設立を国に打診した功労者の一人だが、それも華鈴を器にするためだけのもの。
刀儀アリス
遺伝子の病で14歳の若さで死亡したが、刀儀の手で学園の地下で植物人間状態で保管されている。若者の暴徒化は彼女を遺伝子の拠り所として求める帰巣本能によるもの。14歳前後の思春期に発症するのもアリスの死亡した年齢と関係している。
作中では時折華鈴に謎の女性の声として語りかけ、窮地を救う場面も。
本名がカタカナ表記なのは出生時に右半分に麻痺があり、片手でも自分の名前が書けるようにという配慮から。
【本作の売り】
特殊な組織・聖堂騎士団
国家規模の防衛組織。アリス遺伝子に適合した『騎士』と、守られるべき『姫』。
中学生が『姫』であり、高校生が『騎士』である必然性を「遺伝子適合」で裏付けました。
ビジュアル映え
日本刀×制服×特殊能力。直樹の用いる鼓導術は剣を振るうたびに白い光の輪のような波動が周囲を埋め尽くし、その波動の乱れで相手の動きを事前に察知します。また、副作用として華鈴には胸の鼓動から直樹の本音が漏れ伝わってしまうことがあります(直樹は気づいていません)。言葉は不愛想ですが、直樹の本質は照れ屋で口下手なことが戦うたびに華鈴には丸わかりになっていきます。
心臓に多大な負担をかけるため直樹は文字通り寿命を削って戦っており、華鈴の介抱がなければ立ち上がることも困難なダメージを負います。
二人の絆
輸血によって繋がった二人という、物理的な絆を主軸にストーリーを構成しました。また、直接的に血が繋がっている直樹、刀儀、アリスがそれぞれ家族でありながらバラバラになってしまっているのとは対照的にしてあります。
橘華鈴(たちばな・かりん)は中高一貫の私立聖アリス学園中等部に通う、どこにでもいる平凡な14歳。
世界では若者が突然正気を失い暴徒化する謎の奇病が蔓延していた。
ある放課後、華鈴は学園内で発狂した暴漢に襲われる。絶体絶命の瞬間、彼女を救ったのは、漆黒の日本刀を携えた白い学ランに眼鏡の少年、刀儀直樹(つるぎ・なおき)だった。彼は高等部の風紀委員でありながら、国家機密組織『聖堂騎士団(テンプルナイツ)』に所属する史上最年少の精鋭だった。
直樹は華鈴に冷たく「お前は自分が何者か分かっていない。これ以上、俺の手を煩わせるな」と言い放つ。直樹によれば華鈴は一億人に一人しかいない、発狂した人間を鎮める力を持つ適合者、通称『姫(アリス)』だと言う。
【あらすじ:承】
華鈴は『騎士』の保護下に置かれ、直樹が彼女の専属護衛となる。組織には他にもエリートのイケメン隊員たちが揃い、華鈴を「お姫様」として甘やかす。中でも学園の生物教師であり、直樹の父である刀儀英治(つるぎ・えいじ)は華鈴を実の娘のように大切にしてくれ、母子家庭の華鈴は英治が大好きだった。だが、直樹だけは「お前は税金で守られている自覚を持て」と厳格な態度を崩さない。
暴徒化する若者から身を守る中、華鈴とは異なる『姫』が社会の闇で暗躍しており、華鈴の命を狙っていることを知る。
そして華鈴は知ってしまう。直樹が鼓導(こどう)術という、心拍数を読み取る特殊な武術の代償として、常に自身の命を削りながら戦っていることを。そして、かつて幼い頃に大手術で生死の堺を彷徨った直樹を、華鈴が自身の希少なRHマイナスの血で救った過去があったことを。
あの時、俺を救ってくれた女の子……ずっと、君を探していた。
直樹の冷徹な態度の裏には、華鈴という「唯一の光」を命がけで守り抜こうとする、あまりにも重すぎる執着と愛が隠されていた。
【あらすじ:転】
学園の地下に一人の少女が眠っていた。直樹の姉であり、英治の娘、刀儀アリス。
実は世界中の若者を狂わせているのは、眠り続けるアリスを目覚めさせるために英治がばらまいた「アリス遺伝子」だった。英治の目的は適合者である華鈴にアリスの全遺伝子を注入し、華鈴を器としていつまでも目を覚まさないアリスを現世に降臨させること。
「華鈴、君は今日からアリスになるんだ」
英治の狂気が学園を包み、発狂した若者たちが「母(アリス)」を求めて学園を包囲する。華鈴は自分を失う恐怖に震えるが、ボロボロになりながらも直樹がその前に立ちはだかる。
「例え世界中を敵に回しても、俺が守るのは姉さんじゃない! 華鈴、お前だけだ!」
【あらすじ:結】
激闘の末、華鈴は自身の『姫』の力を覚醒させる。それは誰かを操る力ではなく、傷ついた『騎士』たちに力を与え、癒す力。華鈴と直樹は共鳴し、英治の歪んだ野望を打ち砕く。
「私は大切なアリスを取り戻したかった、ただそれだけなのに……」
華鈴は息絶えようとする英治を抱きしめる。英治はその悲しくも優しい笑顔に娘のアリスの面影を見出し、安らかに眠る。その笑顔がアリスの遺伝子によるものではなく、華鈴の心の奥底からだと最後まで気づくことはなかった。
英治は地下のアリスとともに永遠の眠りにつき、学園と世界に平和が戻った。
事件後、華鈴は普通の学生として生活を送るが、隣には相変わらず不器用で手厳しい直樹の姿があった。
「……心拍数が上がっているぞ。また敵か?」
「違う、君のせいなんだから」
運命に抗い、自らの手で掴み取った「恋」が、ここから動き出す。
華鈴は思う。
「きっと、誰もが大切なアリスなんだ。一億人の全ての人が、誰よりも大切な、誰かのアリス……」
【キャラクター設定】
橘華鈴(14)
健気で心優しいが芯は強い。自分の血に宿る癒しの力が、かつて直樹を救っていたことを知り、彼を支えたいと願うようになる。
刀儀直樹 (16)
常に理性的だが、華鈴のことになると理性を失うことも。「君を二度と失いたくない」という強い想いが、彼の剣の源泉。
刀儀英治 (41)
本作の悪役。娘への愛が狂気に変わった天才科学者。聖堂騎士団の設立を国に打診した功労者の一人だが、それも華鈴を器にするためだけのもの。
刀儀アリス
遺伝子の病で14歳の若さで死亡したが、刀儀の手で学園の地下で植物人間状態で保管されている。若者の暴徒化は彼女を遺伝子の拠り所として求める帰巣本能によるもの。14歳前後の思春期に発症するのもアリスの死亡した年齢と関係している。
作中では時折華鈴に謎の女性の声として語りかけ、窮地を救う場面も。
本名がカタカナ表記なのは出生時に右半分に麻痺があり、片手でも自分の名前が書けるようにという配慮から。
【本作の売り】
特殊な組織・聖堂騎士団
国家規模の防衛組織。アリス遺伝子に適合した『騎士』と、守られるべき『姫』。
中学生が『姫』であり、高校生が『騎士』である必然性を「遺伝子適合」で裏付けました。
ビジュアル映え
日本刀×制服×特殊能力。直樹の用いる鼓導術は剣を振るうたびに白い光の輪のような波動が周囲を埋め尽くし、その波動の乱れで相手の動きを事前に察知します。また、副作用として華鈴には胸の鼓動から直樹の本音が漏れ伝わってしまうことがあります(直樹は気づいていません)。言葉は不愛想ですが、直樹の本質は照れ屋で口下手なことが戦うたびに華鈴には丸わかりになっていきます。
心臓に多大な負担をかけるため直樹は文字通り寿命を削って戦っており、華鈴の介抱がなければ立ち上がることも困難なダメージを負います。
二人の絆
輸血によって繋がった二人という、物理的な絆を主軸にストーリーを構成しました。また、直接的に血が繋がっている直樹、刀儀、アリスがそれぞれ家族でありながらバラバラになってしまっているのとは対照的にしてあります。
