初恋が終わらないのは、菖蒲くんのせい
そんな気持ちまで全て、菖蒲くんに見透かされたような気持ちだった。
「まとまっていなくたって、思うことがあるなら話しなよ。話そうとしないと、何も伝わらないし変わらないでしょ。少なくとも俺は、初瀬さんの文章を考える力には尊敬するよ。こんなにいい単語がたくさん思いつくんだから、焦らなくたってちゃんとキャッチコピーも形になるでしょ」
ハッと弾かれたように顔を上げる。
私だけが役に立てていなくて落ち込んでいたことに、気づいてくれていたんだ…。
だから、励まそうとしてくれている…?
「…ありがとう」
「うん。まあ俺も人と話すのとか面倒くさいって思うタイプだから、話したくない気持ちもわからなくはないんだけどね」
そういえば菖蒲くんがこんなに話してくれるなんて、少し意外かもしれない。
この一週間で初めて菖蒲くんときちんと会話をした気がする。
「…あれ、それ…」
ふと、いつもはきちんと上まで閉められている菖蒲くんのワイシャツの第一ボタンが開けられていて、そこからあらわになっている首筋に赤い虫刺されのような跡を見つけ思わず声が漏れる。
虫刺され…ではないような、赤いそれ。
「まとまっていなくたって、思うことがあるなら話しなよ。話そうとしないと、何も伝わらないし変わらないでしょ。少なくとも俺は、初瀬さんの文章を考える力には尊敬するよ。こんなにいい単語がたくさん思いつくんだから、焦らなくたってちゃんとキャッチコピーも形になるでしょ」
ハッと弾かれたように顔を上げる。
私だけが役に立てていなくて落ち込んでいたことに、気づいてくれていたんだ…。
だから、励まそうとしてくれている…?
「…ありがとう」
「うん。まあ俺も人と話すのとか面倒くさいって思うタイプだから、話したくない気持ちもわからなくはないんだけどね」
そういえば菖蒲くんがこんなに話してくれるなんて、少し意外かもしれない。
この一週間で初めて菖蒲くんときちんと会話をした気がする。
「…あれ、それ…」
ふと、いつもはきちんと上まで閉められている菖蒲くんのワイシャツの第一ボタンが開けられていて、そこからあらわになっている首筋に赤い虫刺されのような跡を見つけ思わず声が漏れる。
虫刺され…ではないような、赤いそれ。