"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
そして陽太は1週間の大井小百合の尾行の報告をした。

写真で見ても本当に一人の女だとは思えないほどの変装ぶりなのだ。

陽太が撮ったその写真を見て皆呆れていた。

圭介と結花は陽太の撮った写真を見た時は、同じ人じゃないんのではと陽太に確認したほどだった。

頬に詰め物をしていたり髪の色などは3色くらい使い分けていて、メークはもちろん眼鏡をかけてみたり自然なカモフラージュがすごく上手いと感じたと陽太は言っていた。

陽太は全く恐れ入ったが、変装術は習いたいくらいだと言って皆に引かれていた。

6人の男を相手にしている所を見るとかなり焦っているのではと夏目は推測した。

そして圭介が優弥が現場を去る前にその近辺には似合わない高級車が止まっていたのでその写真を撮ったのだが、それが圭介の弟でOGグループの副社長の車だったのだと皆に言った。

第二秘書の森脇がどうも大井小百合に関係していたらしい、陽太の尾行の写真の中に森脇も写っていた。

悠介と第二秘書は圭介に調査を頼む前に住所だけでも調べてみようと、その周りのマンションのポストをチェックしていたらしい。

ここでの話はもちろん機密事項だ。皆それはわかっている。

圭介は鴻池に担当の棚橋刑事に今日の夜でも明日の朝でもいいので話をしたいので、時間を取って貰えないか聞いてほしいと言った。

圭介は悠介と第二秘書の森脇を連れて事情説明をしたいし、こちらから渡せる情報もあると、その旨伝えて欲しいと言った。

圭介達の事務所はこの事件にどっぷりとつかってしまっている。

その経緯も説明しなければならないだろう。

鴻池はすぐに佐倉刑事を通して棚橋刑事と連絡を取って、明日の朝9時にここ渋谷の事務所に来てくれると言った。

OGグループの副社長を警察に来させるのは色々都合が悪いだろうと言う配慮をしてくれたのだ。

殺人事件の帳場(捜査本部)が立っている浅草警察署にはマスコミの記者がかなり詰めている。

痛くない腹を探られる必要はないと考慮してくれたようだ。ありがたい。


そうして次の日の朝9時に、圭介、悠介、悠介の第二秘書と棚橋刑事が渋谷の事務所に集まった。

棚橋刑事は温厚そうな50代の男性で、カリカリしているタイプの刑事ではない。

ここで会う事を提案してくれた時からそういうタイプではないと思ってはいたが、圭介はまずほっとしたようだ。

探偵事務所の所長として、圭介が順序だてて、話をしていった。
< 21 / 52 >

この作品をシェア

pagetop