"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
彼も歌舞伎なんかわからない結花が、楽しいはずないのをちゃんとわかってくれているのだ。
でも、圭介の母親と祖母をがっかりさせたくなくて一緒に行く結花の事を、優しくて人を思いやれる良い性格だと思ってくれている。心の中ではぶーたれているんだけど…
さてここは歌舞伎座なんと楽屋口からお婆様に連れられて役者さんの楽屋へご挨拶に伺っている所です。
お婆様はご祝儀と甘いものを幕間にでも食べてねと役者さんの付き人に渡していた。
ふむ、お祝儀っていくら位包むのかなあなどと、下世話な事を考えていると、お婆様は結花を前面に出して
「孫の嫁なのよ。結花っていうのよ、可愛いでしょう!今日は歌舞伎のお初なの。とても楽しみにしているからまた来たいと言ってもらえるように頑張ってね」
うへ~っ、お婆様そんな上から目線で…歌舞伎初めての結花でもTVによく出てくるこのお方のお顔は知っていますとも…内心の動揺を隠し、お母様に仕込まれた三指ついてのご挨拶はちゃんとした。
「不束者ですが、どうぞお見知りおきください。よろしくお願いいたします。今日は楽しみにしております」
と殊勝なお顔とお言葉を舌を噛みそうになりながらもかましておく。
「ほんとに可愛い方ですね。僕も今日は張り切ってお役に集中しますよ。楽しんでいってくださいね」
ととてもやさしくにっこりと微笑んでくださった。
後でお婆様が教えてくださったのだが、ご挨拶したのは女方の役者さんだったそうだ。
お顔だけ真っ白になっていたのだが、浴衣を着て頭には白いハチマキのような物(後でこれもお婆様が教えてくださったのだが、羽二重と言うらしい)を巻いていたので、よくわからなかった。
横のお母様を見ればばっちり目が合ってニコニコ笑ってうんうんと頷いてくれたので“よしっ、挨拶は完璧”と心の中でガッツポーズをした。第一関門は突破。
お支度の邪魔になるといけないので早々に切り上げて客席へ
まだまだ時間はあるので、お母様に勧められてイヤホンガイドを借りる。お母様もお婆様も知り尽くしている内容らしく要らないようだ。
このイヤホンガイドはお勧めだ。とても分かりやすく説明してくれる。
これから上演される演目の内容とかその背景なども、おかげで何が何やらという事もなく楽しめたのだ。
本番中も役者の名前から化粧の意味からとても丁寧に解説してくれる。
歌舞伎にはまるかもなんて思いながらイヤホンガイドを先生に夢中になって身を乗り出すようにして観ていた。
でも、圭介の母親と祖母をがっかりさせたくなくて一緒に行く結花の事を、優しくて人を思いやれる良い性格だと思ってくれている。心の中ではぶーたれているんだけど…
さてここは歌舞伎座なんと楽屋口からお婆様に連れられて役者さんの楽屋へご挨拶に伺っている所です。
お婆様はご祝儀と甘いものを幕間にでも食べてねと役者さんの付き人に渡していた。
ふむ、お祝儀っていくら位包むのかなあなどと、下世話な事を考えていると、お婆様は結花を前面に出して
「孫の嫁なのよ。結花っていうのよ、可愛いでしょう!今日は歌舞伎のお初なの。とても楽しみにしているからまた来たいと言ってもらえるように頑張ってね」
うへ~っ、お婆様そんな上から目線で…歌舞伎初めての結花でもTVによく出てくるこのお方のお顔は知っていますとも…内心の動揺を隠し、お母様に仕込まれた三指ついてのご挨拶はちゃんとした。
「不束者ですが、どうぞお見知りおきください。よろしくお願いいたします。今日は楽しみにしております」
と殊勝なお顔とお言葉を舌を噛みそうになりながらもかましておく。
「ほんとに可愛い方ですね。僕も今日は張り切ってお役に集中しますよ。楽しんでいってくださいね」
ととてもやさしくにっこりと微笑んでくださった。
後でお婆様が教えてくださったのだが、ご挨拶したのは女方の役者さんだったそうだ。
お顔だけ真っ白になっていたのだが、浴衣を着て頭には白いハチマキのような物(後でこれもお婆様が教えてくださったのだが、羽二重と言うらしい)を巻いていたので、よくわからなかった。
横のお母様を見ればばっちり目が合ってニコニコ笑ってうんうんと頷いてくれたので“よしっ、挨拶は完璧”と心の中でガッツポーズをした。第一関門は突破。
お支度の邪魔になるといけないので早々に切り上げて客席へ
まだまだ時間はあるので、お母様に勧められてイヤホンガイドを借りる。お母様もお婆様も知り尽くしている内容らしく要らないようだ。
このイヤホンガイドはお勧めだ。とても分かりやすく説明してくれる。
これから上演される演目の内容とかその背景なども、おかげで何が何やらという事もなく楽しめたのだ。
本番中も役者の名前から化粧の意味からとても丁寧に解説してくれる。
歌舞伎にはまるかもなんて思いながらイヤホンガイドを先生に夢中になって身を乗り出すようにして観ていた。