13日の日直当番
病室は昨日調べたからそのまま2階へと向かう。
203号室のドアは相変わらず開いたままになっていて、ちょっと不用心だなと感じた。
「春香さん、入るね」
一応中へ向けて声をかけて病室へと踏み入れる。
昨日と同じ光景がそこには広がっていた。
沢山の管と機械に囲まれた玉井春香さんは、硬く目を閉じている。
床頭台の上には昨日までなかったピンク色の花が白い花瓶に飾られていて、窓が少し開けられていて風が心地よくカーテンを揺らしている。
「今日も来たよ」
ベッドの隣に立って声をかける。
床頭台の上に飾られている寄せ書きは見ないように気をつけた。
あんなの全部嘘だ。
偽善だと思うと、また腹が立ってくるから。
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