裏切りの先で、あなたに出会った
琢馬(たくま)視点
「……着いた」
ホテルの部屋に入ると、優衣が小さく息を吐いた。
「なんか、ちょっと緊張するね」
「今さら?」
「だって……たっくんと来ると、いつもと違う感じする」
そう言って、照れたように笑う。
その表情に、思わず目を細めた。
「ほら、こっち来て」
「うん……」
用意されていた衣装を手に取る。
「またそれ?」
「似合うから」
「もう……ほんと好きだよね」
「優衣が着るからだよ」
「……ずるい」
軽く頬を染めながらも、素直に袖を通す優衣。