思い出のなかに
~2日後~
「・・・・・・・。」
学校の制服の黒いブレザーを着て、私は手を合わせていた。
秋斗の薄笑い顔の白黒写真が飾られている、大きな仏壇で。
本来、この時間はまだ学校なのだが、事情をある程度話したら、先生は許してくれた。
「・・・・・・・秋斗・・・・。」
秋斗―・・・・
秋斗は―・・・
いままでの人生、幸せだったと―・・・言える?
「・・・・・・・。」
〔紗絵ちゃん。〕
「・・・あ・・・・・。」
・・・・秋斗の、お母さんだ・・・・。