思い出のなかに
顔合わせ



「・・・・はぁっ・・・はぁ・・・・・」




無我夢中で階段を掛け、2階へと上がった。


走ったからというのもあるが、私の胸は、すごく熱くなっていた。




「・・・21・・・3・・・・213・・・・あった!」


間違えないよう、慎重に番号を探した。


見つけた時、ドキっとしてしまった。






「・・・・大丈夫・・・・かなぁ・・・・?」



・・・もし・・・・


私の・・・思い違いだったら・・・・?






・・・・・でも、ここまで来て、それは無いかなぁ・・・?




「・・・・ぃよっし・・・・!行こ!」



女は度胸!男は愛嬌!


・・・・あれ、逆だっけ・・・・。




・・・・まぁ、いいや。





「・・・・・(ごくっ・・・)」




意を決し、私は扉を開けた。





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