悪魔くんの天使ちゃん
このいかにも生意気そうなイケメンくんは、阿隈圭吾(あくまけいご)くん。

中学時代にいろいろあって、とんでもなく手を焼かされてきた。

素行不良にも関わらず、この秀麗すぎる顔面でとんでもない人気を獲得していたのが、記憶に新しい。
さらさらな黒髪に高い鼻筋、長いまつ毛、完璧なパーツ配置。

本人にあまり愛想がないため近づきはされないものの、いつも遠くから顔面を眺められていた。

「わたしが卒業してから1年間、ほとんど音沙汰なかったのに……」

「サプライズですよ。後輩の合格、喜んでくれないんですか?センパイ」

────あ。

懐かしい。この、なぜか私にだけ見せるいたずらっぽい笑顔。

予期しない後輩が現れたことに対する驚きに続く感情は、たしかに喜びだった。

「そうですね。合格おめでとうございます、阿隈くん。これからよろしくね」

仕方なさそうに笑った私に、阿隈くんは本当に嬉しそうに、笑顔を返してくれました。
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