君は愛おしいシンデレラ!♡
「わ、わたし優しくなんかないしかわいくも___
「だからそんなユキを守らなきゃって…あの時決心したんだよ」
レオ、くん……
レオくんはそう言ってくれるけど…でも、本当にわたしは可愛くも優しくもない。
自分の意見が持てなくて、全部相手に任せて、ただじっと周りを見つめるだけ。
わたしって一体何なんだろうって、自分でも考えるくらい。
「ユキ、どうせ今もネガティブなこと考えちゃってるでしょ」
「うっ…か、考えてないもん…!」
「…まあでも、そういうユキごとだいすきだからなんでもいいんだけどね」
そう言ってくれるレオくんに、わたしは恥じらうことしかできなかった。
重くて長い前髪のせいで、レオくんの表情はよくわからない。
「そうだ、ごめんユキ。チェキ券並んだんだけど1枚しか買えなくて…」
「う、ううん、いいのっ…レオくんと2回もお話できたから、今日はいい日!」
「なにそれ」と吹き出すレオくん。
ずっとずっと、こうしてわたしの隣で笑っていてほしいなあ…
1人そう考えていると、チェキスタさんが「お時間でーす」と言ってレオくんにチェキを手渡した。
アイドルとして、色んな人に自分のチェキが巡っていくのはもう慣れたことなんだけど…
レオくんにチェキが渡るのは、なんだかくすぐったい気持ち。
「ありがとうございます。…またね、ユキ」
「うんっ!今日はありがとう、レオくん…!」
そう言って、わたしはきっと今日1番の笑顔でレオくんを送り出した。