地味なカフェ店員ですが一夜の相手が社長で溺愛されています
しばらくして、今日は久しぶりに悠生さんとデートの日だった。

食事のあと、悠生さんに連れられて外へ出る。

「少し、歩きませんか」

そう言われて並んで歩くと、目の前に広がったのは夜景だった。

街の灯りが、遠くまできらめいている。

「……綺麗」

思わず、声が漏れる。

「ええ」

隣で悠生さんが静かに頷く。

「こういう場所に来るのは、久しぶりです」

その横顔を見ていると、胸がじんわりと温かくなる。

しばらく並んで景色を眺めていると、ふいに名前を呼ばれた。

「……咲さん」

振り向くと、悠生さんがまっすぐにこちらを見ていた。

いつもと同じ穏やかな表情のはずなのに。

どこか、決意のようなものが感じられる。

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