桜の奇跡
コンビニのレジで

「ありがとう」
いつものように、渡橋(わたはし)君にコーヒーとサイダーの入ったビニール袋を渡す。

いつもより忙しそうに、渡橋君はバイクに乗って去っていった。

私はコンビニでバイトしてる。
そこで、廉と知り合って付き合うようになった。

渡橋君は私の元彼、廉の友達だ。
家が近いせいか、週1.2回は買い物に来てくれる。


時々廉は元気かな?とか聞くけど、今は遠くに引っ越ししたとしか教えてくれない。
廉の話をすると、どこか戸惑っていて、あんまり答えてくれない。
教えて欲しいのに。
天気の話とか、渡橋君がテストで赤点とったとか、当たり障りのない話なんかをレジ打ちしながら、たまにするだけ。
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