万華鏡は月を巻き戻す
図書館を出ると、蝉の鳴き声が一気に耳に押し寄せた。
むわっとした熱気が肌にまとわりついて、じっとり汗がにじむ。
繋いだ手のぬくもりが、
明日もちゃんとここにあるのだろうか。
夏祭りが終わったら、朔は――
いなくなってしまうんじゃないか。
そんな不安が胸の奥でずっと渦を巻いて、
歩くたびに少しずつ重くなる。
「羽瑠。また明日。」
朔が手を離そうとした瞬間、
私は反射的に袖をぎゅっとつかんでいた。
「やだ。帰りたくない。
私…朔が好き。」
言ったあと、心臓が跳ねる。
でも、もう止められなかった。
「…ほんと?
それはめちゃくちゃ嬉しい。」
朔は、子どもみたいに無邪気に笑った。
その笑顔が、胸にしみる。
「一緒にいたい。」
震える声でそう言うと、
朔は少しだけ困ったように眉を下げた。
「そっか。俺も羽瑠といたいよ。
でもさ…。」
「お願い。」
その一言に、朔は小さく息を吐いて、
苦笑いを浮かべた。
「そのお願いはずるいな…。」
でも、次の瞬間。
「一緒にいこう。俺の家。」
「…うん。」
「夜通しお菓子パーティだ!」
その言葉に、思わずふっと笑ってしまう。
不安でいっぱいだった胸が、少しだけ軽くなる。
繋いだ手は、さっきよりも強く握り返された。
むわっとした熱気が肌にまとわりついて、じっとり汗がにじむ。
繋いだ手のぬくもりが、
明日もちゃんとここにあるのだろうか。
夏祭りが終わったら、朔は――
いなくなってしまうんじゃないか。
そんな不安が胸の奥でずっと渦を巻いて、
歩くたびに少しずつ重くなる。
「羽瑠。また明日。」
朔が手を離そうとした瞬間、
私は反射的に袖をぎゅっとつかんでいた。
「やだ。帰りたくない。
私…朔が好き。」
言ったあと、心臓が跳ねる。
でも、もう止められなかった。
「…ほんと?
それはめちゃくちゃ嬉しい。」
朔は、子どもみたいに無邪気に笑った。
その笑顔が、胸にしみる。
「一緒にいたい。」
震える声でそう言うと、
朔は少しだけ困ったように眉を下げた。
「そっか。俺も羽瑠といたいよ。
でもさ…。」
「お願い。」
その一言に、朔は小さく息を吐いて、
苦笑いを浮かべた。
「そのお願いはずるいな…。」
でも、次の瞬間。
「一緒にいこう。俺の家。」
「…うん。」
「夜通しお菓子パーティだ!」
その言葉に、思わずふっと笑ってしまう。
不安でいっぱいだった胸が、少しだけ軽くなる。
繋いだ手は、さっきよりも強く握り返された。