万華鏡は月を巻き戻す
ロケットペンダントをぎゅっと握りしめる。
朔……。
会いたい。
諦めたくない。
硬い感触…そういえばこれ…。
水族館の帰り道で朔がくれた笛。
そして手作りのロケットペンダントの中に真剣な顔で笛を入れようとしたことを思い出す。
結局入らなくて…外に付けたんだ。思わず笑みが溢れる。
それから
『羽瑠が呼んだら……俺、どこにいても気づけるように。』
そう言ってくれた。
「よし、届け……!」
私は思い切り息を吸い込み、笛を吹いた。
ピーッ!
倉庫の中に甲高い音が響き渡る。
けれど、すぐに静寂が戻った。
「……なんて、来るわけないよね。」
自嘲気味に笑った、その瞬間。
「羽瑠! はじによけて!」
え!?
聞き慣れた声が、上から降ってきた。
私は慌てて避けた。
次の瞬間。
ガッシャーーン!!
天窓のガラスが派手に割れ、光と埃が舞い散る。
破片の中を、黒い影が一直線に落ちてきた。
床に着地したのは――朔だった。
「……な、なにこれ?」
呆然と立ち尽くす私の前で、朔は軽く埃を払いながら言った。
「間に合ってよかった。」
まるで、ほんの寄り道をしただけみたいな顔で。
でも、その肩はわずかに上下していて、
ここに来るまで全力で走ってきたことが一目でわかった。
胸が熱くなる。
涙がにじみそうになるのを、必死でこらえた。
朔……。
会いたい。
諦めたくない。
硬い感触…そういえばこれ…。
水族館の帰り道で朔がくれた笛。
そして手作りのロケットペンダントの中に真剣な顔で笛を入れようとしたことを思い出す。
結局入らなくて…外に付けたんだ。思わず笑みが溢れる。
それから
『羽瑠が呼んだら……俺、どこにいても気づけるように。』
そう言ってくれた。
「よし、届け……!」
私は思い切り息を吸い込み、笛を吹いた。
ピーッ!
倉庫の中に甲高い音が響き渡る。
けれど、すぐに静寂が戻った。
「……なんて、来るわけないよね。」
自嘲気味に笑った、その瞬間。
「羽瑠! はじによけて!」
え!?
聞き慣れた声が、上から降ってきた。
私は慌てて避けた。
次の瞬間。
ガッシャーーン!!
天窓のガラスが派手に割れ、光と埃が舞い散る。
破片の中を、黒い影が一直線に落ちてきた。
床に着地したのは――朔だった。
「……な、なにこれ?」
呆然と立ち尽くす私の前で、朔は軽く埃を払いながら言った。
「間に合ってよかった。」
まるで、ほんの寄り道をしただけみたいな顔で。
でも、その肩はわずかに上下していて、
ここに来るまで全力で走ってきたことが一目でわかった。
胸が熱くなる。
涙がにじみそうになるのを、必死でこらえた。