カーテンコールはまだ鳴らない。
侑玖はレモンサワーを⼀⼝飲み、グラスを置いてから、いつもより
少しだけ軽い声を出す。
「俺?
だからまぁ、⾊々」
「何、⾊々って」
「⾊々は⾊々っしょ」
にっと笑って、曖昧に流す。
「その辺、聞いてもつまんなくね?」
そう⾔って、話題を切り替えるように、⾝を乗り出した。
「それよりさ」
「ん?」
「昼、コンビニ⼀緒にいたやつ」
その⾔葉に、響華は⼀瞬きょとんとする。
「誰?」
「⿊マスクで、めっちゃ⽬つき悪いイケメン」